就活生。これらの罠にハマってませんか?
こんばんは、丸山です。
前に話した成長の話の続きです。
仕事の意味は前回お話した「人間的な成長」だけではありません。
そもそもの仕事の意味は
「世のため人のためにサービスすること」です。
これは、キリスト教からきた考え方で全部説明すると長くなるので、
ポイントだけ言います。
むか〜しむかし、労働は蔑視されていて、
神様から与えられた罰だと思われていました。
だから、罰をするのに意味はないし、
社会的地位の低い人にやらせればいいって思ってました。
みんな、なるべく働きたく無いって考えていました。
(ちなみに、発展途上国とかは今でもこういった考えが多いです。
たとえば、労働者の賃金を上げたとします。
普通だったらモチベーションが上がってもっと一生懸命働きますよね?
でも、発展途上国の労働者は賃金が上がると仕事をしなくなります。
今の生活水準と同じ分、必要な分しか働かないのです。)
しかし、こういった考えは宗教革命の時に転換しました。
労働することが救済の証とされ、禁欲的(倫理的)に労働すべきだという考えが急速に広まりました。
Beruf=天職という言葉が生まれ、
労働は神様(天)が与えた役割の1つだと思うようになりました。
儲かった利益は再投資する。
倫理的に、自己の利益でなく世のため人のために働く。
労働そのものが良い行いであるという考えになりました。
つまり、仕事というのは
「誰かの役に立つためにすることであり、それ自体に価値がある」
ということなのです。
日本の多くの経営者も同じ考えをしています。
特に松下幸之助さんはこの「世のため人のため」
という事を強く意識していましたよね。
アルバイトしかしたこと無いような学生は、
この「誰かの役に立つために」という考えが希薄な人が多い気がします。
バイトは自分の時間を時給900円とかで切り売りしていて、
まさにお金のために働く典型的な例ですから。
ですが、社会に出てからのビジネスは違います。
社会のため、クライアントのため、消費者のために働く必要があります。
そのサービスの対価として報酬を貰うことがビジネスの本来の姿です。
(なかには人を騙すような企業もありますが・・・)
逆に言えば、誰かの役に立っていないんだったら報酬を貰う資格はないですから。
だから、単なる金儲けで働くのはよくないと言っているのです。
以前に話した
「企業に入ってから何がしたいのか?」
「仕事に何を求めるのか?」
「将来どういう生活をしたいのか?」
こういったことを考える上でも、
仕事の概念を持っていない人は自分勝手な考えだったり、
考えても思いつかなかったりするでしょう。
ここで、また「盲目的な」就活生は
「よしわかった。社会貢献を志望動機にすればいいんだな。」
と考え、せっせと作り上げ、罠にハマります。
ちょっと待ってください。
たしかに、社会のために働くのは良いことですが、
何度も言いますが「自分の頭」でもっと考えてください。
僕の言うことだって鵜呑みにする前に一度自分で考えて判断してください。
「なぜ、社会貢献がしたいのですか?」
また、
「どんな風に貢献したいのですか?」
ここの所を考えてください。
社会貢献がしたい理由を
「神からの救済を求めるためです。」
なんて言わないで下さいね(笑)
これは、あくまで社会の流れから来た労働観の話なので、
近代社会に生きる人の多くはこういった考えを持っているという話です。
あなたは、もっと個人的な理由を考えてください。
仕事についてコラムは今回でお終いです。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
質問、感想、就活相談などあればコメントくださいね。